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2012年2月19日 (日)

Nikon 1 V1とNEX-7(V1レビュー その7・総括)

NEX-7を使って見えてきたNikon 1 V1の悪いところいいところ。

Dsc_2533

と、大層な題を付けてみましたが、別に大したことは書かないんで。

前に書いたことと被る部分も多々ありますが、ゆる~く使いながらNikon 1 V1に感じたことなどを現時点の総括的に。

(以下、カメラの話)

Nikon 1 V1、とりあえず10mm、10-30mm、30-110mmが揃いました。
最初は10mmと30-110mmだけで使いながら、モックに出た「薄型標準ズームレンズ」または「大口径標準レンズ」が出るのを待とうと思ったんです。
でも、27mm(相当)のあとは、最短撮影距離1mの81mm(相当)から、というのはいかにも不便、日常域で出番無し、という状態。
なのでやっぱ日常域で使い道の多い10-30mmを入れてみました。
さすが標準域を網羅するレンズ、なんだかんだで使用頻度が上がります。

あとはスピードライトを買おうか買うまいか…。
でもこのクラスだと、やっぱりスピードライトは内蔵してなんぼだと思うんですが。
第一外付けのアレ、バウンズ撮影出来ることを売りにしているようですが、あの性能(GN8.5、ISO100)は全く光量不足ですし。
ということで不満その一は

◆スピードライト(フラッシュ)が内蔵されていないこと。
このサイズのカメラを使うのにいちいち付け外しなんてやってられません。
日中シンクロは便利だし、ちょっと薄暗いところでメモ的な写真を撮るにもスピードライトはあった方が良いです。次のシリーズには内蔵されることを是非望みます。
NEX-7があのサイズで「EVF」を付けて、「フラッシュ」を内蔵させて、「背面液晶」はチルトして、なおかつ「非常に操作性の良いインターフェース」を搭載していることを考えれば、V1はこの大きさ重さで何やってんだ?と毒づきたくもなります。

◆念入りな確認操作がうざったい。
露出補正、プラスマイナスに動かして「OKボタン」を押して補正完了。
何かしようとした時に、いちいち「OKボタン」を押さないと決定出来ない仕様は、正直うざったいと思うんですけれど。しかも露出補正の結果は「OKボタン」を押すことによって、初めて液晶上(またはEVF)に反映されるし。
ニコンにしてみれば、自社のマルチパターン測光に絶対の自信があるから不用意な操作で露出が狂っては大変ということなんでしょうけれど(推測)。
確かに精度いいですし、露出補正を使う頻度は少ないですが、使う際は意志を持って数値の変更を行っているのですから、いちいち確認しなくて結構です。
NEX-7は意志を実に反映しやすい「トライダイヤルナビ」が操作性良く、そしてダイレクトに反映され使えます。操作感は実に軽く…軽すぎて知らないうちに動いてしまうことも多々ありますが、そこはそれ。
動かしたくない時の為のロック機構も付いているし、設定が動いていればすぐ分かる表示になっています。V1はこの大きさ重さで何や(rya

まぁあとは前にも書いたことの繰り返しになりますが、

◆レンズ交換式で有りながらレンズが少ない。
◆いずれのレンズも小口径でボケ表現を活かせない。
現状10mmF2.8、10-30mmF3.5-5.6、30-110mmF3.8-5.6、10-100mmF4.5-5.6の4本です。パンケーキ広角単焦点は流行(?)だから発売するのはしょうがないにしても、標準~準広角の大口径スナップレンズを立ち上げ時に準備しないのはどうかと思います。
と、言うのも、ただでさえ撮像素子が1インチと小さいのですから、悪条件に強い、または小さな素子でも充分にボケを楽しめる大口径レンズは必要だったのではないでしょうか。
NEXは撮像素子が大きいですから、高感度耐性もあるし、キットズームでも工夫すればボケ表現を楽しめますが、Nikon 1ではそれがかなり難しい。
でも、カタログにはそれなりにボカした写真を沢山載せていて、それのデータを見るとほとんどが「30-110mmで撮った写真」なんですね。持ち歩き写真は10mmとか10-30mmとかで気軽さをイメージさせておいて、作例と同じものを撮ろうとするとスナイパーのごとく離れたところから望遠でというのは如何なものかと。詐欺じゃないかと。
なので、早急に標準域大口径単焦点レンズを準備してもらいたいものです。

◆電源ボタンが押しボタン式(個人的にはレバー式こそ至高)
押しボタン式というのは何かメリットがあるのでしょうかね。オンかオフかの確認にLEDを付けなければいけないし、確実なON/OFFの操作感がわかりにくい。
デザイン上の問題?そんなにデザイン性を考えているとは思えないシャッター周りですけれど。(言っちゃった)
ズームレンズを付けた場合は、レンズを繰り出すことで電源が入るのですが、単焦点装着時はどうすれば。というかレンズ繰り出しONに慣れたから余計に10mm付けた時の押しボタンスイッチが面倒くさい。
いずれにせよ速写性に欠ける押しボタン式電源スイッチは嫌いな機構の一つです。

◆USB端子が専用のモノ。
今時どうなの?別にUSB充電を考えているわけでもないし、ファームアップもカードで出きる(つかそれを奨励している)のであれば、専用端子にこだわらなくてもいいのでは?
あの独自規格大好きなソニーでさえNEXは汎用ミニUSB端子ですよ。
まぁ、前述のとおりファームアップでも付属のUSBケーブルは全く使う必要がないので、袋から出していませんけれど。(じゃ何のために付いているのか?)

◆三角環が付いているのに幅が狭くて通常のストラップが取り付けられない。
V1はこの大きさ重(rya
いいじゃん。こんだけ大きく重いんだから普通の三角環付けたって。
太いストラップ付けたって今更崩れるバランスなんて無いよ!
と、いうことで付属ストラップは基本的には使わない私のような人種には困った部分であります。

◆(コレは個人的感性になりますが)デザインがあり得ない。
真っ正面からはいいんです。ソリッドな感じは嫌いじゃありません。
しかし後ろ上から見た時、真後ろから見た時…つまり撮影というカメラと最も多く接する時にいつも思います。なぜ金属部分(上から見ての楕円の部分)だけに実装できなかったのか!?
はみ出た部分が極めて残念。ちなみにファインダーの覗き部分のことじゃないですよ
背面液晶やダイヤル・ボタンなどの機構部分です。もし楕円の中だけに実装できたとすれば薄くてスタイリッシュな神デザインだったと思いますよ。
本当に構える度に萎えてしまいがちになる心を奮い立たせてカメラに向き合います。


改めて問題点を考え挙げていくと、正直言って現時点で「撮れる画の表現力を求めて」Nikon 1を選ぶ意味はあまりないような気がします。
なにより「システムカメラ」を謳いつつ、「現時点の【標準レンズで撮れる画】は、工夫をしないとコンパクトデジタルカメラと変わらない」もの。悪条件耐性も「標準域ではハイエンドコンデジ(GR-DIV、XZ-1、LX5、P7100、G12等)と【レンズを含めて考えると同等】」ですし。

ありゃ、ほんと問題いっぱいにみえますね。
でもね、それでも、私は充分に「あり」だと思いました。使うほどこれはいいなぁという魅力も見えてきたんです。だから結局未来に期待し、付き合うことにしたのです
良い点…、まぁこれも繰り返しになるかと思いますが

◆使ってきびきび。
美点の内の最も大きなものでしょう。とにかく動作がきびきび、レスポンスも軽快、撮影してのイライラ感がありません。(操作性とは別)
RAWでもサクサク撮れてしまいます。拡大もスムーズ。画像の送り戻しもスムーズ。
NEX-7も基本的な操作はそんなに反応悪くないですが、撮影したものの表示や拡大、そういったものについてはやはり一拍待たされる感があります。データの軽重があるのでしょうからしょうがないけれど。
でもV1のきびきびした反応は、使っていて気持ちのよいものだと思います。

◆システムのコンパクトさ。
現時点では色々問題のあるNikon 1を「でも所有をし続ける事にしよう」という気にさせた理由がコレです。
要は30-110mmのあまりのコンパクトぶりに、システムの未来を見ちゃった訳なんですね。
気軽に持ち運べるレンズ群、その場その場のシチュエーションに応じてポケットや小さなバッグから取り出す交換レンズ、好みのレンズを装着して思い通りの絵を写す…。
あぁ理想の散歩の姿がそこにあります。
今でも標準域の大口径単焦点が出てくれたら、10mmとFT1+50mmF1.4G、場合によっては30-110mmも持ち出して、理想に近い状況が出来上がるかも。

◆AFの実力
光量の豊富な屋外で望遠レンズ(30-110mm)を使ってみると、そのAFスピードは一眼レフ+同スペック望遠レンズに劣るモノではありません。
NEX系とはここが大いに違います。
被写体を選ばない、というのは本当に重要なことだと思います。
あとNEX-7にはないモノとしてターゲット追尾AFがあります。コレはGF2にも同様の機能が搭載されていますが、それと比べても認識力、AFスピードは上な感じ。
MFのし難さ、AFポイントの選択ロジック(ワンアクションで中央復帰しない)の欠点を埋める機能だと思います。
まぁでもコレは大口径レンズやマクロレンズが出た際にどれだけ力を発揮するかの評価待ちといったところでしょうか。

◆EVFが悪くない。
スペック上では144万画素の0.47型EVFとあります。
NEX-7のファインダースペック「236万画素の解像度XGA(1,024×768ドット)。高解像、高コントラスト、視野率約100%を実現。視野角33.1度の広さ」なんてのに比べれば平凡、何ら見るべきものではないような気がします。
またそれを裏付けるかのように像倍率はさすがにNEX-7の圧勝です。
・NEX-7:135判フルサイズ機50mmレンズ使用時換算0.72倍相当(=ファインダー倍率1.09倍、50mmレンズ使用時)
V1の方は倍率等が公開されていませんが30mm(81mm相当)で覗いた時、ほぼ等倍に見えますので
・Nikon 1 V1:135判フルサイズ機50mmレンズ使用時換算0.62倍相当(=ファインダー倍率81mm相当で1.0倍)
ですが、これが案外見やすい。
NEX-7のEVFはコントラストがキツ過ぎるのか、ギラギラヌラヌラしていてまるで油膜を塗ったガラス越しに対象物を見ているようです。で、シャープネスがキツ過ぎるんでしょうか?モアレも出やすいし。あと仕様なのか処理の問題なのか暗所ではノイズが多いし。
また覗き込む時もファインダーに正対していないと画面がケられてしまいがち。
ところがV1の方は、素直な発色、充分な解像度、反応も悪くないし、暗所でもノイズが目立たない。アイポイントは奥にあるので、覗き込む角度がいい加減でもしっかり見える。私は裸眼ですけれどもメガネ使用の方には見やすいでしょう。
とくにカメラにこだわりを持たない友人達に両方を覗き比べてもらいましたが、V1の方が良いとの評価が多数を占めました。
そんなわけで、総合的な見やすさでは互角といっても良いのではないでしょうか。
そして、EVF付きカメラを体験してしまった今では「もう背面液晶だけのカメラには戻れない」。フィールドで撮る際は本当に重宝するものです。

どうでしょう。
実際使ってみると、スペックに現れないところで「ほほぅ、これはこれは」と思うところがあります。操作性の悪さは人によっては致命的とも言えますが、最低限のこと(絞りの調整)は問題ない操作性ですし。
一眼レフでは「絞り優先(A)」か「マニュアル(M)」露出モードしか使いませんが、V1ならPモードでサクサク撮るのもありかな、と。
必要な時はプログラムシフトで簡単に絞りを調整できますし、もとのラインに戻す時はモードダイヤルをサクッと切り替えて、また静止画モードに戻すだけ。
また、あえて何も考えないでカメラ任せで撮るとしたら、AFと露出の正確さ(NEX-3,7、GF2比)で多分最も失敗のない画像が撮れるデジカメがこのV1(J1)ではないでしょうか。

それから長所に挙げませんでしたが、スタミナがあるのも外出先では頼もしい。
NEX-7ではRAW撮影200枚ちょっと、約3時間使ったところで電池が無くなりましたが、V1は300枚弱1日使ってもまだメモリ一つ減った程度です。環境が同一では無いので単純な比較は出来ないかもしれませんが、とにかくバッテリー持ちは良い印象です。泊まりがけでも予備バッテリーがあれば充電機器は必要ないかも。

Nikon 1。値段が下がるにしたがって売れ行きは伸びているようです。
(まぁ初値はご祝儀価格とはいえ高すぎでした、現在薄型レンズキットがAmazonで5万弱、EVF内蔵カメラとしては買い得といえる値段ではないでしょうか)
ユーザーは日に日に増えているわけですから、ニコンも後手後手に回っていないで、いち早くシステムを整えて欲しいものです。

なんといってもニコン自身が「アドバンストカメラ」と呼んでいる「システムカメラ」なのですから、現状の「システム展開」はあまりにもお寒いぞ、と。

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